一コロニー国家であるジオン公国が地球連邦に対し対等に戦うには、当然ながら地表の70%を占める海洋に関しても有効な戦力を整備する必要があった。当初MS-06ザクIIをベースにしたMS-06M水中用ザクが開発されたが、この機体は要求された性能を満たすには至らなかった。この機体には新たに創設された水陸両用モビルスーツを現す型式番号、MSM-01が割り当てられたものの、引き続き水中用モビルスーツの開発は継続される事になった。
MSM-03ゴッグは、ツィマッド社が開発し、水陸両用モビルスーツとしては初めて量産化された機体である。水中での作戦行動の為に、腕部は伸縮式の多関節機構を有し、高速移動時には肩部に収納される。また、機外の水を冷却用に利用できる為高出力のジェネレータを搭載しており、量産型モビルスーツとしては初めてメガ粒子砲を内蔵する。移動は熱核水流ジェット方式を採用しており、これは同じくツィマッド社が開発したMS-09ドムの熱核ジェットエンジンが転用されている。
武装はメガ粒子砲と魚雷を各二門。格闘戦には腕部に装備されている巨大な爪を使用する。装甲は非常に強固で、ガンダムハンマーをそのまま受け止めてしまうほどであるが、それはそのまま運動性の低下にもつながり、このことは次いで開発されたMSM-07ズゴックに主力の座を明け渡す原因にもなった。






